薬剤師国家試験 第97回 問35 過去問解説

 問 題     

ムコタンパク質のジスルフィド結合(-S-S-)を切断して低分子化し、喀痰の粘度を低下させるのはどれか。1つ選べ。

  1. アンブロキソール
  2. ジヒドロコデイン
  3. アセチルシステイン
  4. ジモルホラミン
  5. ノスカピン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

◯◯システイン(カルボシステインを除く)は、粘液のムコタンパク質の S – S 結合を切断することで、粘液の粘度を低下させます。

以上より、正解は 3 です。

ちなみに、アンブロキソールは、気道粘膜潤滑薬です。肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進を主な作用として持ちます。痰の排出を容易にします。

ジヒドロコデインは、麻薬性中枢性鎮咳薬です。延髄咳中枢を抑制することにより鎮咳作用を示します。

ジモルホラミンは、中枢性呼吸興奮薬です。過度の呼吸抑制がおきたときに使用される薬物です。

ノスカピンは、非麻薬性中枢性鎮咳薬です。

類題 101-159
参考 薬理学まとめ 代表的な鎮咳・去痰薬

コメント