薬剤師国家試験 第97回 問23 過去問解説

 問 題     

ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法による水道水中の残留塩素の測定において、DPDと速やかに反応して赤色を呈するのはどれか。1つ選べ。

  1. HClO
  2. NH2Cl
  3. NHCl2
  4. NCl3
  5. CHCl3

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

残留塩素とは、遊離残留塩素及び結合残留塩素のことです。

遊離残留塩素とは、HClO(次亜塩素酸)、ClO(次亜塩素酸イオン)のことです。結合残留塩素とは、クロラミン(アンモニアの水素原子を、塩素原子でおきかえた化合物のこと。NH2Cl , NHCl2 , NCl3)のことです。残留塩素が少なすぎると殺菌効果が低く、高すぎると嫌な臭いや味がします。

測定法は DPD(dietyl-p-phenylendiamine :ジエチル-p-フェニレンジアミン)法です。速やかに反応するのは、遊離残留塩素です。すなわち、HClO、ClOです。

以上より、正解は 1 です。 
類題 103-137

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