薬剤師国家試験 第108回 問330 過去問解説

 問 題     

76 歳男性。2 週間後に食道がんの全摘出手術を施行予定である。この患者は 3 年前に、せん妄を発症した経験があるため、担当医は入院中のせん妄発症リスクが高いと考えている。

外来受診時に、当該患者より担当医に「1 週間前から、夜眠れない日が続いており、疲れがたまっています。」との訴えがあった。

担当医は、せん妄発症リスクの低い睡眠薬の処方を検討している。当該患者は、これまで睡眠薬及び抗不安薬を服薬していないことを確認している。

担当医から病棟担当薬剤師に、この件について処方薬の相談があった。薬剤師が提案すべき薬物として、適切なのはどれか。2 つ選べ。

  1. ラメルテオン
  2. ゾルピデム酒石酸塩
  3. ブロチゾラム
  4. スボレキサント
  5. リルマザホン塩酸塩水和物

 

 

 

 

 

正解.1, 4

 解 説     

せん妄リスクの低い、ということから、ベンゾジアゼピン系を避け、メラトニン受容体作動薬や、オレキシン受容体拮抗薬を提案することが適切です。選択肢から選ぶと、ラメルテオン(104-29 メラトニン受容体を刺激し、不眠症における入眠困難を改善する薬)と、スボレキサント(参考 101-155 催眠薬の作用機序)が妥当です。

以上より、問 330 の正解は 1,4 です。

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