薬剤師国家試験 第107回 問142 過去問解説

 問 題     

薬剤師法に規定されている薬剤師の業務に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 調剤に従事する薬剤師は、調剤の求めがあった場合には、正当な理由がなければ、調剤を断ってはならない。
  2. 処方箋中の疑わしい点について、処方医と連絡がとれない場合には、照会せずに調剤することができる。
  3. 薬局以外の場所では、いかなる場合も、販売又は授与の目的で調剤することはできない。
  4. 医師などの処方箋によらなければ、販売又は授与の目的で調剤することはできない。
  5. 調剤に従事する薬剤師は、薬剤師免許を携帯しなければ調剤できない。

 

 

 

 

 

正解.1, 4

 解 説     

選択肢 1 は妥当です。
薬剤師法第 21 条 調剤応需義務について です。

選択肢 2 ですが
疑義照会後でなければ調剤してはいけません。薬剤師法第 24 条 処方せん中の疑義 について です。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
災害その他特殊な場合における 薬局以外の場所での調剤が認められています。薬剤師法第 22 条 調剤の場所について です。(98-144 選択肢 5)。

選択肢 4 は妥当です。
薬剤師法第 23 条 処方せんによる調剤 について です。

選択肢 5 ですが
調剤時における薬剤師免許の携帯について 特に規定はありません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1,4 です。
類題 103-144
参考 法規・制度・倫理まとめ 薬剤師法の重要な項目

コメント