薬剤師国家試験 第107回 問62 過去問解説

 問 題     

依存性の最も少ない薬物はどれか。1つ選べ。

  1. ペンタゾシン
  2. メチルフェニデート
  3. グアンファシン
  4. メタンフェタミン
  5. ペモリン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

本問は、グアンファシンが元々高血圧治療薬だった ということから、依存症は少なそう と判断するのが現実的な問題と思われます。

選択肢 1 ですが
ペンタゾシンは、非麻薬性中枢性鎮痛剤です。向精神薬に分類されます。

選択肢 2 ですが
メチルフェニデート(リタリン、コンサータ)は、ナルコレプシー(病的眠気)や注意欠陥/多動性障害(ADHD)に用いられる薬です。第一種向精神薬です。

選択肢 3 は妥当です。
グアンファシン(インチュニブ)は、メチルフェニデート(コンサータ)、アトモキセチン(ストラテラ)に続く、国内3番目の ADHD 治療薬です。選択的 α2A アドレナリン受容体作動薬です。かつて高血圧症治療薬(中枢性交感神経抑制薬)エスタリック錠 として販売されていました。

選択肢 4 ですが
メタンフェタミンは、覚せい剤です。

選択肢 5 ですが
ペモリン(ベタナミン)は、精神神経用剤です。ナルコレプシーや、軽度のうつ症状に用いられることがある薬です。向精神薬に分類されます。

正解は 3 です。

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