問 題
78歳男性。てんかん発作の予防のために以下の処方による治療を受けていた。
最近、嚥下能が低下してきたことから、デパケンシロップ(注2)5%を1日3回服用する処方へ変更することになった。
注1:バルプロ酸ナトリウム200mgを含有する徐放性製剤
注2:バルプロ酸ナトリウム5%を含有するシロップ剤
シロップ剤の1回量を、賦形剤を加えて最小の整数mLにする場合、14日分の賦形剤の量(mL)として最も適切なのはどれか。1つ選べ。なお、製剤間でバイオアベイラビリティは同等であるとする。
- 9.4
- 14
- 28
- 112
- 224
- 252
正解.3
解 説
錠剤 200mg 1回 2 錠なので、1回分の成分量は 400mg です。
シロップ 1mL = 1g です。この中に 5% バルプロ酸ナトリウムは入っているので、シロップ 1mL 中に、バルプロ酸ナトリウムは 50mg 入っています。つまり、1 回分の成分量である 400mg は、シロップ 8mL に対応します。1日分であれば、1日2回なので、16mL です。
14日分なので、16 × 14 = 224mL が必要です。そして、全部で 42 回分となるため、42 の倍数である必要があります。42 × 5 = 210、42 × 6 = 252 なので、252 ー 224 = 28mL の単シロップによる賦形が妥当です。
以上より、正解は 3 です。
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