薬剤師国家試験 第106回 問63 過去問解説

 問 題     

急性膵炎の診断に有用な血液検査値はどれか。1つ選べ。

  1. アルブミン濃度
  2. C反応性タンパク(CRP)濃度
  3. 乳酸脱水素酵素(LDH)活性
  4. 尿素窒素(BUN)濃度
  5. リパーゼ活性

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

急性膵炎とは、何らかの原因により、膵臓の消化酵素による自己消化がおきてしまうことです。本来ならば消化管に排出されてから活性化される消化酵素が、膵臓において活性化してしまい、それによる膵臓の自己消化がおきます。膵臓細胞障害の結果、膵蔵産生酵素であるリパーゼ等の、血中濃度上昇に伴う活性上昇が所見として表れます。

以上より、正解は 5 です。

参考 病態・薬物治療学まとめ 膵炎の病態生理、治療薬、注意点

コメント