薬剤師国家試験 第106回 問28 過去問解説

 問 題     

運動神経終末からのアセチルコリンの遊離を非可逆的に阻害して骨格筋弛緩作用を示すのはどれか。1つ選べ。

  1. ロクロニウム
  2. スキサメトニウム
  3. ダントロレン
  4. A型ボツリヌス毒素
  5. チザニジン

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
~クロニウムという末尾に注目し「競合的 Nm 受容体遮断薬」と判断します。アセチルコリン遊離阻害薬ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
スキサメトニウムは脱分極性筋弛緩薬です。アセチルコリン遊離阻害薬ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ダントロレンは筋肉の興奮-収縮連関を抑制する筋弛緩薬です。アセチルコリン遊離阻害薬ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。
ボツリヌス毒素の作用機序は、アセチルコリン放出抑制です。

選択肢 5 ですが
チザニジンは、中枢性筋弛緩薬です。(105-30)。アセチルコリン遊離阻害薬ではありません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

参考 薬理学まとめ 運動神経系に作用する代表的な薬

 

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