薬剤師国家試験 第106回 問7 過去問解説

 問 題     

求核剤に対する反応性が最も高いカルボニル化合物はどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

カルボニル基(C=O)の C は、δ+ に分極しているために求核攻撃を受けます。分極度合いが大きいほど、求核攻撃を受けやすいといえます。

選択肢 1 ~ 5 を見てみると、大きい電気陰性度を有する原子、すなわち電子を強くひきつける 「Cl」 が、カルボニル基の C に結合している 選択肢 4 の構造が、求核剤に対する反応性が高いと考えられます。

以上より、正解は 4 です。

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