薬剤師国家試験 第105回 問134 過去問解説

 問 題     

化学物質のグルクロン酸抱合に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. グルクロン酸抱合を受ける化合物は、必ずOH基又はNH2基を有している。
  2. グルクロン酸抱合は、UDP-α-D-グルクロン酸を補酵素とする。
  3. UDP-グルクロン酸転移酵素に酵素誘導は起こらない。
  4. グルクロン酸抱合により、化学物質が代謝的活性化を受けることはない。
  5. UDP-グルクロン酸転移酵素は、小胞体膜に存在する。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
ーSH 基に対するグルクロン酸抱合などもあります。(100-43)

選択肢 2 は妥当です。(100-43)

選択肢 3 ですが
フェノバルビタールが、グルクロン酸転移酵素を含む複数種の薬物代謝酵素を誘導することが知られています。(103-131)

選択肢 4 ですが
モルヒネのグルクロン酸抱合による代謝活性化が知られています。よって、選択肢 4 は誤りです。(103-131)

選択肢 5 は妥当な記述です。(103-131)

以上より、正解は 2,5 です。

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