薬剤師国家試験 第105回 問122 過去問解説

 問 題     

ビタミン及びミネラルの欠乏症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 妊娠初期における葉酸欠乏は、胎児の神経管閉鎖障害の原因となる。
  2. 過剰なアルコール摂取によるビタミンB6欠乏は、ウェルニッケ脳症の原因となる。
  3. マグネシウム欠乏は、下痢の原因となる。
  4. ナイアシン欠乏は、壊血病の原因となる。
  5. 亜鉛欠乏は、味覚障害の原因となる。

 

 

 

 

 

正解.1, 5

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。(101-121)

選択肢 2 ですが
アルコール依存症の患者は、ウェルニッケ脳症などの「ビタミンB1欠乏症」を起こすことがあります。(104-130)「ビタミン B6」ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
マグネシウムが緩下剤として用いられることから、マグネシウム欠乏は「便秘」と考えられます。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
壊血病は、ビタミン C 欠乏症です。ナイアシンではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当な記述です。

以上より、正解は 1,5 です。

参考)衛生薬学まとめ 三大栄養素、ビタミン、ミネラル

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