問 題
図は視床下部-下垂体系を模式的に示したものである。下垂体の部位A又はBにおけるホルモンの分泌調節に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- Aから分泌されるホルモンは、視床下部ホルモンにより分泌調節される。
- ソマトスタチンは、Aからの成長ホルモンの分泌を促進する。
- ゴナドトロピン放出ホルモンは、Aからのオキシトシンの分泌を促進する。
- バソプレシンは、視床下部で合成され、Bから分泌される。
- ドパミンは、Bからのプロラクチンの分泌を抑制する。
正解.1, 4
解 説
A は脳下垂体前葉、B は脳下垂体後葉と考えられます。
選択肢 1 は妥当な記述です。
視床下部は、脳下垂体前葉 の調節を行います。
選択肢 2 ですが
ソマトスタチンは、内分泌系を「抑制」するホルモンです。「促進」ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
オキシトシンは脳下垂体「後葉」から分泌されます。A、つまり 脳下垂体前葉ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当な記述です。
選択肢 5 ですが
プロラクチンは脳下垂体「前葉」から分泌されます。B、つまり 脳下垂体後葉ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。
ちなみにですが、ドパミン遮断薬による代表的な副作用として、高プロラクチン血症が知られています。この知識から「ドパミンがプロラクチン分泌抑制」は妥当であることも判断したいポイントです。
以上より、正解は 1,4 です。
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