問 題
骨の成長とリモデリングに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 骨基質の生成に必要なコラーゲンは、主に骨細胞から分泌される。
- 骨芽細胞は、アルカリホスファターゼの作用により、石灰化に必要なリン酸の局所濃度を上昇させる。
- 破骨細胞は、骨基質を分解する働きをもつ。
- エストロゲンは、思春期において骨芽細胞の働きを抑制する。
- カルシトニンは、破骨細胞を活性化する。
正解.2, 3
解 説
選択肢 1 ですが
骨は常に「骨芽細胞」による骨形成と、「破骨細胞」による骨吸収でバランスが保たれています。骨基質の生成に必要なコラーゲンは「骨芽細胞」により分泌されます。「骨細胞」ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2,3 は妥当な記述です。
選択肢 4 ですが
エストロゲンは女性ホルモンの一種です。エストロゲンは「破骨細胞」の働きを抑制します。骨粗しょう症薬としてラロキシフェンが用いられ、骨には女性ホルモン様に作用することから、この選択肢は誤りと判断できると考えられます。
選択肢 5 ですが
カルシトニンは骨吸収を抑制し、血中の Ca2+ 濃度を低下させるホルモンです。骨吸収の抑制 なので、破骨細胞の「活性化」ではないと判断できます。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。
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