薬剤師国家試験 第105回 問108 過去問解説

 問 題     

日本薬局方に収載された生薬Aの確認には、成分Bの検出を目的として、Cに示す試薬や方法を用いた試験が行われる。A~Cの組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
オウゴン → バイカリン(「フラボノイド」)です。窒素を含む「インドールアルカロイド」ではありません。また、フラボノイドの確認試験は、リボン状Mg/塩酸 により生じる H2 でフラボノイド還元し、アントシアニン生成されて呈色です。フラボノイドの確認試験で、いわゆる篠田反応です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。
Liebermann – Burchard 反応と呼ばれます。

選択肢 3 ですが
ゴシュユの確認試験では、エボジアミンなどの「インドールアルカロイド」を確認します。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
バニリン・塩酸 で確認するのはフェノール性水酸基や、フラン環を有する成分です。ビャクジュツ・ソウジュツなどの確認試験です。チンピの確認試験は、ヘスペリジン(フラボノイド)に対して、リボン状マグネシウムおよび塩酸を用います。

選択肢 5 は妥当な記述です。
アルカロイドや第三級アミンを検出するために用いられる試薬が、ドラーゲンドルフ試薬です。

以上より、正解は 2,5 です。

類題 98-108101-109

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