薬剤師国家試験 第105回 問51 過去問解説

 問 題     

製剤に汎用される高分子のうち、温水に溶けて粘稠なゾルとなり、冷やすとゲル化する天然由来の高分子はどれか。1つ選べ。

  1. アルブミン
  2. 結晶セルロース
  3. ゼラチン
  4. ヒプロメロース
  5. ポビドン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
アルブミンは、血中の主要タンパク質の一つです。「製剤に汎用される高分子」ではないと考えられます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
結晶セルロースは、賦形剤の代表例です。ゾル化やゲル化はしないと判断できるのではないでしょうか。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当な記述です。
ゼラチンによるゼリーなどを連想すると良いかと思います。

選択肢 4 ですが
ヒプロメロースは、代表的コーティング剤です。

選択肢 5 ですが
ポビドンは、粘度調製のため用いられます。冷やすとゲル化はしません。また、選択肢 4,5 については「天然由来」ではないだろうと考えてもよいと思われます。

以上より、正解は 3 です。

参考 製剤学まとめ 代表的な製剤添加物の種類と性質

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