代表的な製剤添加物の種類と性質

代表的な添加物として、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、等張化剤、安定剤、保存剤などがあります。

賦形剤とは、主薬のかさを増し、服用、調剤などをしやすくするために添加されるものです。代表例としては、乳糖、結晶セルロースなどがあります。

結合剤とは、錠剤などを製造する時に、粉末を結合させるために添加されるものです。代表例としては、カルメロースナトリウムなどがあります。

崩壊剤とは、固形製剤を崩壊させ、吸収をよくするといった目的のために添加されるものです。代表例としては、カルメロースカルシウムなどがあります。

滑沢剤とは、粉をさらさらにするために添加されるものです。代表例としては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどがあります。

等張化剤とは、浸透圧を体液にあわせるために加えられる添加物です。代表例としては塩化ナトリウム、ブドウ糖などがあります。

安定剤とは、主薬の化学的、物理的分解を抑制するために加えられる添加物です。代表例としては、亜硫酸水素ナトリウムなどがあります。

保存剤とは、微生物の増殖を防ぐために加えられる添加物です。輸液や、洗眼剤には、添加されません。代表例としては、パラオキシ安息香酸エステル類などがあります。

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