薬剤師国家試験 第104回 問158 過去問解説

 問 題     

抗C型肝炎ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. オムビタスビルは、非構造タンパク質(NS)5Aを阻害する。
  2. パリタプレビルは、NS3/4Aプロテアーゼを阻害する。
  3. アスナプレビルは、NS5Bポリメラーゼを阻害する。
  4. テラプレビルは、逆転写酵素を阻害する。
  5. レジパスビルは、キャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害する。

 

 

 

 

 

正解.1, 2

 解 説     

選択肢 1,2 は妥当な記述です。
オムビタスビルは、非構造タンパク質(NS)5A 阻害薬です。パリタプレビルは、NS3/4A プロテアーゼ阻害薬です。この2剤にリトナビルを加えた3剤の配合剤が「ヴィキラックス」です。

選択肢 3,4 ですが
~プレビルは、セリンプロテアーゼ NS3/4A 阻害薬です。よって、選択肢 3,4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
レジパスビルは NS5A 阻害薬です。NS5B 阻害薬であるソホスブビルとの配合剤が「ハーボニー」です。ちなみに「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害」は、ゾフルーザの作用機序です。ゾフルーザは抗インフルエンザ薬です。

以上より、正解は 1,2 です。
類題 103-260261

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