薬剤師国家試験 第104回 問110 過去問解説

 問 題     

胃に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 胃と食道の境界部を幽門とよぶ。
  2. 胃の筋層は、3層からなる。
  3. 主細胞は、胃粘膜の保護に関わる粘液を胃内に分泌する。
  4. 壁細胞は、ビタミンKの小腸での吸収に必要な内因子を胃内に分泌する。
  5. G細胞は、胃酸の分泌を促進するガストリンを血液中に分泌する。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
幽門「胃と十二指腸」の境界部です。胃と食道の境界部「噴門」です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。消化管の外側から縦走、輪走、斜走筋です。

選択肢 3 ですが
粘液分泌は「副」細胞です。主細胞が分泌するのはペプシノーゲンなどです。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
壁細胞→内因子 はOKです。内因子は「ビタミン B12」の吸収に必要です。ビタミン K ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当な記述です。

以上より、正解は 2,5 です。
参考)生化学まとめ 胃、小腸、大腸の機能と構造

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