103回薬剤師国家試験 問314-315解説

 問 題     

72歳男性。男性の家族が処方箋を持って薬局を訪れた。薬を取りそろえる前に薬剤師が家族に服薬状況を確認したところ、錠剤やカプセル剤のような固形物の服用が難しいことが判明した。処方箋はすべて一般名処方であり、患者の希望があるので後発医薬品での調剤が可能である。

問314

薬剤師は処方医に疑義照会を行い、対応策を提案することにした。この患者の特性に合わせた対応策として、適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 一包化
  2. 錠剤の粉砕
  3. 処方薬剤数の削減
  4. 口腔内崩壊錠への変更
  5. 服用回数の削減

問315

この調剤を行った保険薬局は、健康保険制度に基づいて調剤報酬を請求できる。次の図は、一般的な調剤報酬の請求、審査、支払いの仕組みであり、①から⑤までは、次の用語のいずれかが当てはまる。

  • 一部負担金等の支払い
  • 審査済の請求書送付
  • 調剤報酬の支払い
  • 調剤報酬の請求
  • 保険料の支払い

この図において、「調剤報酬の請求」はどれか。1つ選べ。

  1.  ①
  2.  ②
  3.  ③
  4.  ④
  5.  ⑤

 

 

 

 

 

正解.
問314:2, 4
問315:3

 解 説     

問314

グリメピリド(アマリール)→SU薬、ボグリボース(ベイスン)→α – GI 、アトルバスタチン(リピトール)→HMG-CoA 還元酵素阻害薬です。糖尿病及び高脂血症治療中です。

問314ですが、患者の特性とは「固形物の服用が難しい」ということです。従って、粉砕して錠剤ではなく粉にしたり、口中で溶けて水なしでも飲み込める口腔内崩壊錠にする といった対応策が適切と考えられます。

以上より、問314 の正解は 2,4 です。

問315

調剤報酬の請求 なので、「薬局から支払基金 又は国保連合会への請求」となります。

以上より、問315 の正解は 3 です。

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