薬剤師国家試験 第103回 問59 過去問解説

 問 題     

中枢性尿崩症の治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. 飲水を制限するよう指導する。
  2. ヒドロクロロチアジドを投与する。
  3. デスモプレシンを投与する。
  4. プレドニゾロンを投与する。
  5. チアマゾールを投与する。

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

中枢性尿崩症とは、バソプレシン分泌障害です。バソプレシンは抗利尿ホルモンです。尿が出るのを抑えるホルモンです。このホルモンが、少なくなるため尿が抑えられず、どんどん堰が崩れたように尿が出る、という疾患です。

治療としては合成バソプレシンアナログであるデスモプレシンを投与します。ペプチドであるため経口では分解されるため点鼻スプレーが用いられていました。現在は経口のOD錠(ミニリンメルト)もあります。

以上より、正解は 3 です。
類題 101-59
参考 病態・薬物治療学まとめ 尿崩症の病態生理、治療薬、注意点

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