薬剤師国家試験 第103回 問33 過去問解説

 問 題     

セロトニン5-HT1A受容体を選択的に刺激することで抗不安作用を示すのはどれか。1つ選べ。

  1. ジアゼパム
  2. スマトリプタン
  3. タンドスピロン
  4. スピペロン
  5. オキサゾラム

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1,5 ですが
ジアゼパム 及び オキサゾラムは、Bz 系抗不安薬です。GABAA 受容体機能を亢進し、GABA 作用を増強することで抗不安作用を示します。 セロトニン受容体刺激ではありません。よって、選択肢 1,5 は誤りです。

選択肢 2 ですが
スマトリプタンは5-HT1B/1D 刺激薬です。片頭痛緩和に用いられます。5-HT1A 刺激薬ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。選択肢 3 は、正しい記述です。

選択肢 4 ですが
スピペロンは、D2 遮断薬です。統合失調症治療薬の原型であるクロルプロマジンの改良薬というイメージです。セロトニン受容体刺激ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 102-156
参考 薬理学まとめ 代表的な精神疾患の治療薬

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