103回薬剤師国家試験 問32解説

 問 題     

T型Ca2+チャネルを遮断することで抗てんかん作用を示すのはどれか。1つ選べ。

  1. カルバマゼピン
  2. レベチラセタム
  3. ガバペンチン
  4. フェニトイン
  5. エトスクシミド

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

選択肢 1,4 ですが
カルバマゼピン 及び フェニトインは、Na+ チャネル遮断を通じて抗てんかん作用を示します。T型 Ca2+ チャネル遮断ではありません。よって、選択肢 1,4 は誤りです。

選択肢 2 ですが
レベチラセタム(®イーケプラ)は、神経終末のシナプス小胞たん白質 2A(SV2A)との結合等を介して作用を示すと考えられています。T型 Ca2+ チャネル遮断ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ガバペンチンは、2つの作用機序により効果を発現します。Ca チャネル α2σ リガンドとしての作用と GABA トランスポータ活性化です。T 型 Ca2+ チャネル遮断ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 5 は、正しい記述です。

以上より、正解は 5 です。

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