102回薬剤師国家試験 問335解説

 問 題     

2歳男児。体重13kg。以下の薬剤が処方され、カプセル剤を開封して調剤するよう処方医より指示があった。

1包あたり全量0.3gになるように賦形剤を加えて調剤する場合、この処方を全量調剤するために加える賦形剤の総量(g)として正しいのはどれか。1つ選べ。なお、ダントロレンナトリウム水和物カプセル1カプセルあたりの内容量は0.25gである。

  1. 1.4
  2. 2.8
  3. 4.2
  4. 5.6
  5. 7.0

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

いわゆる脱カプです。

14日分 を、まずカプセルで考えると、1日分が 0.4 cap なので、14日分で 5.6 cap です。問題文のラストの部分からわかるように、1cap に 0.25g 入っているので、5.6 cap に 0.25 × 5.6 = 1.4g 粉が入っています。(1つずつ cap を開けて薬包紙にサラサラ落としていって測りの上に乳鉢のっけて ゼロ点に合わせて 薬を入れておきます。)

1包当たり 全量 0.3 g にしたくて、1日2回 14日分だから、全部で 28 包 必要です。1包 0.3 g なら、28 包で 8.4 g です。従って、8.4 – 1.4 = 7.0 gの賦形剤を加えます。(その後よく乳棒で混ぜて、分包機へ。重量チェックして、監査へ渡します。)

以上より、正解は 5 です。

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