問 題
38歳女性。肺結核と腰痛に対して以下の薬剤を服用していた。今回、同じ薬剤が処方されたが、最近、「新聞が読みにくくなった」などの視力障害を訴えた。
問288
この視力障害との関連性が疑われる薬物はどれか。2つ選べ。
- リファンピシン
- イソニアジド
- ピラジナミド
- エタンブトール塩酸塩
- ロキソプロフェンNa
問289
本症例の病態と薬物治療に関する説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 結核菌は接触感染によって伝搬する。
- 血痰の有無により、他の呼吸器感染症と鑑別できる。
- 飲み忘れなど不規則な抗結核薬の服用は、結核菌が薬剤耐性を獲得する原因となる。
- 視力障害の原因薬は、いったん中止し、視力が回復したら再開する。
- 唾液や涙液が橙赤色になることがある。
正解.
問288:解なし
問289:3, 5
解 説
問288
解なしのため、解説なし。
問289
選択肢 1 ですが
結核の感染経路は、空気感染です。接触感染では、ありません。
選択肢 2 ですが
他の呼吸器感染症との鑑別は、菌培養、PCR法などによるものです。血痰の有無で鑑別することはありません。
選択肢 3 は、正しい選択肢です。
選択肢 4 ですが
原因薬は中止します。再開しません。
選択肢 5 は、正しい選択肢です。
リファンピシンの副作用です。
以上より、正解は 3,5 です。
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