問 題
化学物質A~D及び「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 化学物質A、B、Cは、いずれも第一種特定化学物質である。
- 化学物質Dは第一種特定化学物質であるが、特定の用途においては代替品がないので、環境汚染のおそれがない場合に限り、例外的に使用が認められている。
- 第二種特定化学物質は、難分解性、低蓄積性で、ヒト及び生活環境動植物への長期毒性をもつ化学物質である。
- 化学物質Aは油症事件で問題になった物質で、この事件は化審法制定の契機となった。
- 監視化学物質とは、分解性があり、蓄積性が認められなくても、ヒトへの長期毒性又は生活環境動植物ヘの長期毒性のおそれのある化学物質のことである。
正解.2, 4
解 説
化学物質 A は、ポリ塩化ビフェニル です。第一種特定化学物質です。化学物質 B は、2,3,7,8 テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン です。化合物 C は、DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)です。第一種特定化学物質です。化合物 D は、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)です。第一種特定化学物質です。
選択肢 1 ですが
化学物質 B がダイオキシン類であるので、化審法の指定する特定化学物質ではないと考えると判断できるのではないでしょうか。選択肢 1 は、誤りです。
選択肢 2 は、正しい記述です。
選択肢 3 ですが
ヒト「または」生活環境動植物への長期毒性です。選択肢 3 は、誤りです。
選択肢 4は、正しい記述です。
カネミ油症事件です。
選択肢 5 ですが
監視化学物質は、難分解性、高蓄積性があるがヒトの健康被害リスクが「わからない」 という点が特徴です。(だから、とりあえず監視しておこう という物質であるといえます)。「蓄積性が認められない」わけではありません。選択肢 5 は、誤りです。
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