薬剤師国家試験 第102回 問61 過去問解説

 問 題     

状況にかかわりなく漫然とした不安が持続する神経症はどれか。1つ選べ。

  1. 広場恐怖
  2. 強迫性障害
  3. 外傷後ストレス障害(PTSD)
  4. 全般性不安障害
  5. 社会不安障害

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
広場恐怖症とは、毎回恐怖や不安を誘発するから、ある場所を避けることが半年以上持続している症状のことです。※別に広場とは限りません。公共交通機関や、閉所なども当てはまります。状況にかかわりないわけではありません。

選択肢 2 ですが
強迫性障害とは、不合理な行為、思考を、意に反して反復してしまう症状です。漫然とした不安の持続ではありません。

選択肢 3 ですが
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、強烈な体験の後に、再体験(当時の記憶、感情がありありと思い出されること)等の症状が継続することです。漫然とした不安の持続ではありません。

選択肢 4 は、正しい選択肢です。

選択肢 5 ですが
社会不安障害とは、人前などの状況で相当な苦痛、生活への重大な支障がある程度に恐怖を感じるといった症状です。状況にかかわりないわけではありません。

以上より、正解は 4 です。

参考 病態・薬物治療学まとめ 神経症、心身症、薬物依存症、アルコール依存症の概説

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