薬剤師国家試験 第102回 問57 過去問解説

 問 題     

閉塞性動脈硬化症に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 若い女性に好発する。
  2. 間欠性跛行が特徴的症状である。
  3. 上肢の動脈に多発する。
  4. 血管炎を伴う。
  5. 患肢に熱感がある。

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化により、主に下肢の動脈の血流が悪くなる症状です。動脈硬化とは、血管にコレステロールなどが付着することで血管が硬くなる現象のことです。その結果、手足が冷たい、しびれといった症状や、一定距離歩くと、主にふくらはぎがかなり痛んで歩けなくなる。(数分でよくなる)といった症状が見られます。

選択肢 1 ですが、好発は中年男性です。
若い女性ではありません。

選択肢 2 は、正しい選択肢です。
間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは、休み休みでないと歩けない状態です。

選択肢 3 ですが
主に下肢動脈に起こります。上肢(腕のこと)ではありません。

選択肢 4 ですが
これは類似疾患であるバージャー病の記述です。閉塞性血栓血管炎とも呼ばれます。血管内膜性の炎症が起きて、閉塞する疾患です。

選択肢 5 ですが、冷えやしびれを感じます。
熱感ではありません。

以上より、正解は 2 です。
類題 103-258259
参考 病態・薬物治療学まとめ 閉塞性動脈硬化症、心原性ショック

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