問 題
ビルダグリプチンの血糖降下作用の機序はどれか。1つ選べ。
- α-グルコシダーゼ阻害
- ATP感受性K+チャネル遮断
- アルドース還元酵素阻害
- ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害
- グリコーゲン合成酵素阻害
正解.4
解 説
ビルダグリプチンは、DPP-4阻害薬です。DPP-4 は、腸管ホルモンであるインクレチンというホルモンを不活化するような酵素(セリンプロテアーゼ)です。この DPP-4 を阻害することによりインクレチンの働きを間接的に助けることでインスリン分泌が促進されます。
この薬の特徴として、インスリン分泌の調節が、グルコース濃度依存的に行われるという点が上げられます。すなわち高血糖の時のみ、この薬は作用するのです。糖尿病治療薬につきものであった副作用である低血糖が起こりにくい薬として DPP-4 阻害薬は知られています。
以上より、正解は 4 です。
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