問 題
K+ チャネル開口作用と分子内からの一酸化窒素 (NO) 遊離作用を併せもつ狭心症治療薬はどれか。1 つ選べ。
- ニコランジル
- ベプリジル
- ミノキシジル
- グリベンクラミド
- 硝酸イソソルビド
正解.1
解 説
選択肢 1 は、正しい選択肢です。
選択肢 2 ですが
ベプリジルは、クラスⅣ抗不整脈薬の一つです。Ca チャネルだけでなく非特異的に、様々なチャネル遮断作用を示します。遮断なので、K+ チャネル開口ではありませんし、NO 遊離作用もありません。
選択肢 3 ですが
ミノキシジルは、リアップの有効成分です。発毛用外用薬です。狭心症治療薬では、ありません。
選択肢 4 ですが
グリベンクラミドは、SU(sulfonylurea:スルホニル尿素)薬です。膵臓のβ細胞膜の SU 受容体に結合します。SU 受容体結合の後、ATP 依存性 K+ チャネルが閉じる → 膜の脱分極 → 膜電位依存性 Ca2+ チャネルが開く → 細胞内 Ca2+ 濃度が上昇 → インスリン分泌が促進という流れを経ます。
選択肢 5 ですが
硝酸イソソルビドは狭心症治療薬です。分子内からの NO 遊離作用を持ちます。しかし、K+ チャネル開口作用はありません。
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