薬剤師国家試験 第101回 問110 過去問解説

 問 題     

生薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. トウニンは、エビスグサの種子由来の生薬で、駆瘀血薬として用いられる。
  2. ニンジンは、オタネニンジンの根由来の生薬で、補気薬として用いられる。
  3. トウキは、トウキ又はホッカイトウキの根由来の生薬で、理気薬として用いられる。
  4. ブクリョウは、マツホドの菌核由来の生薬で、利水薬として用いられる。
  5. チンピは、ウンシュウミカンの成熟した果皮由来の生薬で、補血薬として用いられる。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

選択肢 1 ですが
トウニンは、バラ科モモの種子由来の生薬です。エビスグサでは、ありません。ちなみにエビスグサの種子は、ケツメイシです。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、正しい記述です。

選択肢 3 ですが
トウキやジオウは、代表的な「補血薬」です。理気薬として用いられるのはサイコ、チンピ、ハンゲなどです。

選択肢 4 は、正しい選択肢です。

選択肢 5 ですが
チンピは、理気薬として用いられます。補血薬として用いられるのはトウキやジオウです。

以上より、正解は 2,4 です。

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