問 題
骨量に対する作用として、骨吸収抑制を主な作用機序としない骨粗しょう症治療薬はどれか。1つ選べ。
- ビスホスホネート製剤
- SERM (選択的エストロゲン受容体モジュレータ)
- エストロゲン製剤
- ビタミン K2 製剤
- カルシトニン製剤
正解.4
解 説
骨粗しょう症薬の作用は大きく2つに分類されます。1つは、骨からの Ca 吸収を抑制する作用です。(骨から Ca が減るのを抑制する。)もう1つは骨形成を促進する作用です。(骨にもっと Ca を貯める)
選択肢 1,2,3,5 は
それぞれ骨吸収を抑制します。
選択肢 4 は
骨形成促進薬です。
以上より、正解は 4 です。
ちなみに、ビスホスホネート製剤の代表例はアレンドロン酸ナトリウム(フォサマック、ボナロン)です。破骨細胞による骨吸収を抑制します。
SERM の代表例はラロキシフェン(エビスタ)です。骨に対しては女性ホルモン類似の作用を示すが、子宮などでは抗女性ホルモン作用を示します。
エストロゲン製剤の代表例は、エストラジオール(ジュリナ)です。
ビタミン K2 製剤の代表例は、メナテトレノン(グラケー)です。骨芽細胞活性化により骨形成を促進します。※ワルファリン投与患者には、禁忌です。
カルシトニン製剤の代表例は、サケカルシトニン(サーモトニン)です。注射製剤です。破骨細胞に作用して骨吸収を抑制します。疼痛除去にも効果が認められているのが特徴です。
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