問 題
クッシング症候群の臨床症状及び所見に該当するのはどれか。1 つ選べ。
- 低血圧
- 低血糖
- 中心性肥満
- 筋力増強
- 皮膚の肥厚
正解.3
解 説
クッシング「症候群」とは、慢性糖質コルチコイド過剰症候群です。(※似た名前で、似た病態ですが異なる病名として、クッシング「病」があります。)ステロイド薬を過剰に摂取している状態と考えると、理解しやすいと思います。ステロイド系の薬の代表的な副作用に該当する症状が表れます。
ステロイド系の薬の代表的な副作用としては、ムーンフェイス、中心性肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病 などがあります。
選択肢 1,2 は、逆です。
選択肢 3 は、正しい選択肢です。
選択肢 4 ですが
筋肉は衰えます。「ステロイドで筋肉増強」といった広告や表現がありますが、筋肉増強の文脈において「ステロイド」とは、「テストステロン」というステロイドの一種を表します。本問における糖質コルチコイドのことではありません。そして、糖質コルチコイドが過剰にあると筋肉は衰えます。
選択肢 5 ですが、皮膚は薄くなります。
以上より、正解は 3 です。
類題 103-184
参考 病態・薬物治療学まとめ クッシング症候群の病態生理、治療薬、注意点
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