薬剤師国家試験 第101回 問37 過去問解説

 問 題     

好中球前駆細胞の分化・増殖を促進する顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤はどれか。1つ選べ。

  1. ピリドキシン
  2. ダルベポエチンアルファ
  3. フィルグラスチム
  4. エルトロンボパグ
  5. メコバラミン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
ピリドキシンは、ビタミン B6 の一種です。G-CSF 製剤では、ありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ダルベポエチンは、遺伝子組み換えエリスロポエチン製剤です。赤芽球系前駆細胞に直接作用し造血効果を発揮します。G – CSF 製剤では、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。
名前の語尾に「グラスチム」が入ったら、G-CSF 製剤と判断してOKです。

選択肢 4 ですが
エルトロンボパグ(レボレード)は、経口血小板増加薬です。トロンボポエチン受容体作動薬です。慢性特発性血小板減少性紫斑病の治療薬です。G – CSF 製剤では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
メコバラミンは、ビタミン B12 製剤です。G – CSF 製剤では、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 102-162
参考 薬理学まとめ 造血薬

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