薬剤師国家試験 第101回 問30 過去問解説

 問 題     

ドパミン D2 受容体の部分刺激薬で、統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善するのはどれか。1 つ選べ。

  1. ブロモクリプチン
  2. スピペロン
  3. ハロペリドール
  4. スルピリド
  5. アリピプラゾール

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

選択肢 1 ですが
ブロモクリプチンは、麦角アルカロイドの一種です。ドパミン受容体「刺激」薬です。パーキンソン病の治療薬として使用されます。統合失調症の薬では、ありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2,3 ですが
スピペロン及び◯◯ペリドールは、D2 受容体遮断薬です。統合失調症の治療などに用いられることがあります。部分刺激薬では、ありません。よって、選択肢 2,3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
スルピリドは、D2 遮断薬です。統合失調症だけでなく、抗うつ薬や消化性潰瘍治療薬など多くの適用がある薬です。部分刺激薬では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、正しい選択肢です。

以上より、正解は 5 です。
類題 101-187
参考 薬理学まとめ 代表的な精神疾患の治療薬

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