薬剤師国家試験 第100回 問338 過去問解説

 問 題     

病棟で抽出された以下の問題点について、薬剤師の対応・判断として適切と考えられるのはどれか。2つ選べ。

  1. アドヒアランス不良の患者に対し、薬剤情報提供書と薬剤実物を用いて指導を行った。
  2. 患者の薬識が低かったので服用薬に対する理解度を高めるため、一包化調剤で対応した。
  3. 高血圧患者より2種類の内服薬の管理がうまくできないとの申し出があり、医薬品情報を調査して配合剤への変更が可能かを検討した。
  4. 注射用セフェム系抗生物質投与時の患者観察に関する看護師の相談に対して、初回投与時に問題が無かったので同一薬剤2回目以降の観察は不要と回答した。

 

 

 

 

 

正解.1, 3

 解 説     

選択肢 1 は、正しい選択肢です。
例えば、糖尿病患者で、複数の薬を飲んでいて「いっぱい、わけわからない薬を飲むのはいやだ」 という理由でアドヒアランスが不良になっていたとします。薬剤情報提供書と、実物を用いて指導を行い薬識を高めてもらうことが、服薬の意義を理解しアドヒアランス向上につながると考えられます。

選択肢 2 ですが
一包化することと、服用薬に対する理解度は関係がありません。よって、選択肢 2 は適切ではありません。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。

選択肢 4 ですが
添付文書の重要な基本的注意によれば、副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状があり、かつ、確実に予知できない ため 投与開始から投与終了まで、十分な観察が必要 とされています。よって、選択肢 4 は適切ではありません。

以上より、正解は 1,3 です。

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