薬剤師国家試験 第100回 問337 過去問解説

 問 題     

3歳男児。急性中耳炎に対し、以下の薬剤が処方された。この事例に対応した薬剤情報提供として適切でないのはどれか。2つ選べ。

  1. 1回量は、2mLであることを伝えた。
  2. 感染を防止する作用があることを伝えた。
  3. 消化管障害が現れることがあることを伝えた。
  4. 説明する時間がなかったので添付文書を渡した。
  5. エタノールが含まれることを伝えた。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

選択肢 1 は、正しい選択肢です。
1日分が 4mL のデキサメタゾンエリキシル と、1日分が 2 mL の単シロップ を混合して 1 剤なので、1 日分の総量は 6 mL です。そして、 1 日 3 回なので、 1 回分は、2 mL です。

選択肢 2 ですが
デキサメタゾンは、ステロイドであり、炎症の防止作用です。感染の防止ではありません。よって、選択肢 2 は適切ではありません。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。

選択肢 4 ですが
時間がないから指導をせず文書だけ渡す のは、薬剤情報提供とはいえません。よって、選択肢 4 は適切ではありません。

選択肢 5 は、正しい選択肢です。
エリキシルとは、エタノールを含む澄明な内用液剤のことです。

以上より、正解は 2,4 です。

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