薬剤師国家試験 第100回 問150 過去問解説

 問 題     

65歳女性。検査目的で入院中であったが、本日、医師から膵臓がんの診断を告げられた。

病棟の担当薬剤師が患者の様子を把握するために病室を訪問したところ、患者は笑顔で「こうなったのは運命ですから、仕方ないです。覚悟はできていますから、心配しないでください。」と話した。

薬剤師はこの患者のふるまいは「防衛機制」によるものと感じた。

防衛機制についての説明として、適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. 心の安定を保つために、無意識に不安や苦痛を回避しようとする反応のこと
  2. 自らの可能性を実現して自分の使命を達成し、人格内の一致をはかること
  3. 良好な関係を構築するために、相手の心理状態をできるだけ正確に理解すること
  4. 様々な外的刺激が加わった時に生じる生体のゆがみのこと
  5. 病気になったことで、今まで当然のように行ってきたことができなくなること

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

選択肢 1 は、正しい選択肢です。
ちなみに、この患者のふるまいが防衛機制である、と感じたとすれば「現実を理解するのに、まだ時間がかかるはず」であり、「現実を受け入れるまで、綿密なフォローが必要」である、といった点に留意する必要があり、担当看護師に様子を可能な限り聞いてみたうえでの様々な個別具体的対応などが求められると考えられます。

選択肢 2 ですが
これは、自己実現についての記述です。防衛機制では、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
心理アセスメントについての記述であると考えられます。防衛機制では、ありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
これは、ストレスについての記述です。ちなみに、外的刺激が、ストレッサー(ストレス因子)です。防衛機制では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
失行についての記述であると考えられます。防衛機制では、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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