薬剤師国家試験 第100回 問31 過去問解説

 問 題     

心室筋の活動電位を下図の実線から破線へ変化させるのはどれか。1つ選べ。

  1. プロパフェノン
  2. メキシレチン
  3. プロカインアミド
  4. シベンゾリン
  5. アミオダロン

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

活動電位を破線のように変化させるのは、クラス Ib 群 の抗不整脈薬です。

選択肢 1 ですが
プロパフェノンは、Ic 群の抗不整脈薬です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、正しい選択肢です。
ちなみに、クラス Ib 群には、リドカイン、アプリンジンなどもあります。

選択肢 3 ですが
プロカインアミドは、Ia 群の抗不整脈薬です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ジベンゾリンは、Ia 群の抗不整脈薬です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
アミオダロンは、III 群の抗不整脈薬です。よって、選択肢 5 は誤りです。

ちなみに、クラス I は、Na+チャネル阻害薬です。活動電位時間への影響により更に Ia,Ib,Ic と分類されます。また、クラス III は、K+ チャネル阻害薬です。

類題 97-157
参考 薬理学まとめ 代表的な抗不整脈薬

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