薬剤師国家試験 第100回 問30 過去問解説

 問 題     

心筋のトロポニンの Ca2感受性を高めて、強心作用を示すのはどれか。1つ選べ。

  1. コルホルシンダロパート
  2. ミルリノン
  3. ジゴキシン
  4. ピモベンダン
  5. デノパミン

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

選択肢 1 ですが
コルホルシンダロパートは、アデニル酸シクラーゼ(AC)活性化薬です。強心薬の一種です。Ca2+ 感受性を高めて強心作用を示すわけでは、ありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ミルリノンは、ホスホジエステラーゼⅢ阻害薬です。強心薬の一種です。Ca2+ 感受性を高めて強心作用を示すわけでは、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ジゴキシンは、ジギタリス製剤です。Na+,K+-ATPase を阻害することにより作用する強心薬の一種です。Ca2+ 感受性を高めて強心作用を示すわけでは、ありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、正しい選択肢です。

選択肢 5 ですが
デノパミンは、β1 刺激薬です。強心薬の一種です。Ca2+ 感受性を高めて強心作用を示すわけでは、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。
類題 98-157
参考 薬理学まとめ 代表的な心不全治療薬

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