薬剤師国家試験 第100回 問14 過去問解説

 問 題     

ヌクレオチドのピリミジン骨格の de novo 合成に利用されるアミノ酸はどれか。1つ選べ。

  1. L-メチオニン
  2. L-チロシン
  3. L-バリン
  4. L-アスパラギン酸
  5. L-トリプトファン

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

ヌクレオチドとは、ヌクレオシドにリン酸が結合したものの総称です。例は、ATP です。(リン酸3つ結合。)ヌクレオシドとは、塩基と糖が結合したものの総称です。例は、アデノシン です。

塩基は骨格により大きく2つに分類されます。すなわちプリン塩基と、ピリミジン塩基に 分類されます。ピリミジン骨格合成に利用されるアミノ酸は、アスパラギン酸及び、グルタミンです。ちなみに、プリン骨格合成に利用されるアミノ酸は、グリシン、アスパラギン酸、グルタミンです。

de novo 合成とは「新たに合成、一から合成」という意味です。対応する用語がサルベージ回路です。「分解途中の中間体から再合成する経路」のことです。

以上より、正解は 4 です。

参考 生化学まとめ ペントースリン酸経路

 

コメント