公務員試験 H30年 国家一般職(化学) No.37解説

 問 題     

生物試料の観察に関する次の記述の ㋐,㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「生物試料の構造を観察するために,細胞や組織の動的な変化を停止させる操作や処理を固定と呼ぶ。固定のための試薬はいくつかあるが, ㋐はタンパク質を架橋して変性凝固させる性質があり,古くから広く用いられている。また, ㋑はタンパク質を固定すると同時に細胞の構造維持に重要な働きを持つ脂質を固定する。一般に,電子顕微鏡用の試料は,まず㋐,次に㋑で固定する。」

㋐ ㋑
1.グルタルアルデヒド 四酸化オスミウム
2.グルタルアルデヒド エタノール
3.ピクリン酸 グルタルアルデヒド
4.ピクリン酸 四酸化オスミウム
5.四酸化オスミウム グルタルアルデヒド

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

微細構造観察において、この試験現在最も一般的な固定法が、最初にグルタルアルデヒド、次に四酸化オスミウムによる二重固定法です。

以上より、正解は 1 です。

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