公務員試験 H30年 国家一般職(化学) No.36解説

 問 題     

合成ガスに関する次の記述の㋐,㋑に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「一酸化炭素と水素の混合物は,合成ガスと呼ばれ,化学工業用原料として用いられる。合成ガスの製法には,炭化水素の水蒸気改質と炭化水素の部分酸化が挙げられる。メタンを原料とした場合の例を次に示す。

これらの反応のうち ㋐ では,大きな吸熱を伴うため高温が必要である。また,その反応に用いる触媒の寿命を維持するため,原料に含まれる硫黄の濃度を低くしなければならない。

合成ガスの用途により必要な合成ガスの組成は異なる。例えば,メタノール合成にはCO:H2= 1:2,ヒドロホルミル化反応(オキソ法)にはCO:H2= ㋑:1 という組成を有するガスが求められる。このようなガスは,原料比を変えるなど製造方法を調整することにより製造されている。」

㋐ ㋑
1.水蒸気改質 1
2.水蒸気改質 2
3.水蒸気改質 3
4.部分酸化  1
5.部分酸化  2

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

大きな吸熱を伴うのは「水(蒸気)」が関連すると考えられます。ヒドロホルミルとは HCHOです。これは 「H2CO」 なので、CO:H2 は 1:1でちょうどいいと考えられます。

以上より、正解は 1 です。

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