公務員試験 H30年 国家一般職(化学) No.25解説

 問 題     

ガスクロマトグラフィーに関する記述㋐,㋑,㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ ガスクロマトグラフィーで測定できるのは,常温において気体又は液体の物質に限られる。
㋑ 一般に,カラム温度を変えると,溶出速度が変化する。
㋒ 検出器として用いられる質量分析計は,一般に,熱伝導度検出器よりも高い感度を示す。

1.㋐
2.㋐,㋑
3.㋐,㋑,㋒
4.㋑,㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述㋐ですが
ガスクロマトグラフィーは移動相に気体を用いるクロマトグラフィーです。従って測定できるのは気化できる試料になります。常温において固体であっても高温にする等で測定できると考えられます。記述㋐は誤りです。これにより正解は 4 or 5 です。記述 ㋒ は正しいとわかります。

記述 ㋑ は妥当な記述です。
一般に温度を変えると溶出速度は変化します。温度が高くなると溶出は速くなります。

以上より、正解は 4 です。

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