公務員試験 H30年 法務省専門職員 No.27解説

 問 題     

フィードラー(Fiedler, F. E.)が提唱したコンティンジェンシーモデルに関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.優秀なリーダーになる人は,一般のメンバーとは異なる優れた資質を持っているはずであるという前提に立っており,優れたリーダーに備わっている特性として,①判断力や創造性などの知能,②学識や経験などの素養,③信頼性や自信などの責任感,④活動性や社交性などの参加性,⑤社会的・経済的地位や人気などの地位の五つが想定されている。

2.最適なリーダーシップスタイルは,リーダーを取り巻く,①リーダーと成員との関係,②課題の構造化の程度,③リーダーの地位勢力の3 要因を組み合わせた集団状況によって変化すると考え,リーダーシップスタイルの指標であるLPC 得点の高いリーダーが,あらゆる集団状況において最適なリーダーであるとは限らないとされる。

3.集団の状況・特性によって効果的なリーダー行動は異なるという観点に立っており,メンバーの成熟度が低いうちは教示的なリーダーシップが効果的であるが,成熟度が増すにしたがって,説得的リーダーシップ,参加的リーダーシップへと効果的なリーダー行動の質が変わり,最も成熟度が高まった集団では,委譲的リーダーシップが有効とされる。

4.効果的なリーダーシップは 2 種類のリーダーの機能の組合せによるという観点から,課題指向の厳しさ・励ましの側面を課題達成(Performance)機能,人間指向の優しさ・思いやりの側面を人間関係維持(Maintenance)機能と呼び,両機能をいずれも高水準で備えたリーダーシップの型が最も効果的とされる。

5.「専制的リーダー」,「民主的リーダー」,「放任的リーダー」という三つのリーダーシップスタイルがあり,①民主的リーダーの下では能率的で集団の雰囲気も良い,②専制的リーダーの下では作業量は多いが意欲に乏しい,③放任的リーダーの下では作業が非能率的で意欲も低いことから,民主的リーダーが有効なリーダーシップスタイルとされる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

フィードラーが提唱したコンティンジェンシーモデルとは、適切なリーダーシップスタイルは状況によって異なるという考え方です。リーダーシップに関する条件即応モデルとも呼ばれます。(参考 H27no10)

選択肢 1,4,5 については「優れたリーダーが絶対的に決まっている」という立場の記述なので、妥当ではありません。

選択肢 2 は妥当です。

選択肢 3 ですが
ハーシーとブランチャードが提唱した SL 理論についてです。フィードラーのコンティンジェンシーモデルについての記述ではありません。選択肢 3 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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