公務員試験 H29年 国家専門職(食品衛生監視員) No.3微生物学Ⅰ(2)解説

 問 題     

滅菌方法に関する記述 ①~⑤ について,妥当なものには ○ を,妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 高圧蒸気滅菌法は,加圧加熱した水蒸気を用いて滅菌する方法であり,オートクレーブと呼ばれる装置が用いられる。

② 乾熱滅菌法は,加熱した空気を循環させるなどにより160 ℃ 以上の高温で30 分以上維持する方法であり,通常,液体培地の滅菌に用いられる。

③ ガス滅菌法は,主にアルゴンを用いて滅菌する方法であり,ゴムやプラスチック製品など高温熱を加えられない器材の滅菌に用いられる。

④ 濾過滅菌法は,活性炭を用いて濾過する方法であり,空気中の菌を除去するために用いられる。

⑤ 火炎滅菌法は,バーナーの火炎を用いて滅菌する方法であり,細菌学的検査に必要な白金耳や白金線の滅菌などに用いられる。

 

 

 

 

 

 解 説     

①は、妥当な記述です。
高圧蒸気滅菌法は、いわゆるオートクレーブ滅菌です。

②ですが
乾熱滅菌法は、主にガラス器具、固形医薬品などの滅菌に用います。

③ですが
ガス滅菌法で用いるガスは、主に酸化エチレンガスです。アルゴンではありません。

④ですが
濾過滅菌法で用いるのは、メンブランフィルターなどのフィルターです。活性炭ではありません。

⑤は、妥当な記述です。

以上より、①◯、②☓、③☓、④☓、⑤◯ です。

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