公務員試験 H29年 国家専門職(食品衛生監視員) No.3微生物学Ⅰ(1)解説

 問 題     

微生物の利用に関する記述 ①~⑤ について,妥当なものには ○ を,妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 乳酸菌の発酵形式は,乳酸のみをつくるヘテロ型と,乳酸のほか,炭酸ガス,アルコールなどをつくるホモ型に区別される。

② 納豆菌はBacillus に属する細菌である。また,納豆菌はタンパク質分解酵素を産生する。

③ 酢酸菌は,Pseudomonas に属する細菌で,エタノールの酸化を行い,米酢などの生産に利用される。

④ 酵母は,嫌気的条件では増殖を続けるが,好気的条件ではアルコール発酵を行うようになる。

⑤ 糸状菌は,Aspergillus に属するカビのみであり,カマンベールチーズの生産などに利用される。

 

 

 

 

 

 解 説     

①ですが
ヘテロ と ホモ が逆です。ヘテロは「異なった」、ホモは「均一な」を意味します。

②は、正しい記述です。

③ですが
酢酸菌はアセトバクター属や、グルコノバクター属に属します。

④ですが
アルコール発酵は嫌気的条件下です。

⑤ですが
糸状菌とは、分類学的カテゴリーではなく、菌類のうち、菌糸から構成されているものの総称です。

以上より、①☓、②◯、③☓、④☓、⑤☓ です。

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