公務員試験 H29年 国家専門職(教養) No.17解説

 問 題     

ある企業の職員Aは,表計算ソフトを用い,60 種類の商品の管理を行っている。下表はそのリストであり,三つの属性(商品番号,単価,個数)がそれぞれ入力されている。また,表については,次のことが分かっている。

○ 商品番号の列には,上から順に1 ~60 の値がそれぞれ入力されている。
○ 単価の列には,上から順に900,300,600 の値が繰り返し入力されている。
○ 個数の列には,上から順に50,20,40,20,30,20 の値が繰り返し入力されている。

Aは,ある日,個数の列を昇順(数の小から大に進む順序)に並べ替えた後,商品番号が3 の倍数の行を上から1 行ずつ削除した。次に,単価の列を昇順で並べ替えた。このとき,最終的なリストについて確実にいえるのはどれか。

ただし,この表計算ソフトで並べ替えを行う場合,三つの属性(商品番号,単価,個数)のうち一つを指定し,その属性の値に基づき,表全体を並べ替えるものであり,属性の値が一致するものについては,その並べ替えを行う前の順序が保たれるものとする。

また,表から行を1 行削除した場合,それ以降の行は,それぞれ一つ上の行に移動するものとする。

1. 10 行目の商品番号は, 5 である。
2. 15 行目の単価は,900 である。
3. 25 行目の個数は,40 である。
4. 30 行目の単価は,600 である。
5. 40 行目の商品番号は,55 である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

まず、データを個数の列をキーとして、昇順に並び替えています。つまり、個数 20 の行→30 の行→40 の行→ 50 の行の順番になるということです。

「個数 20 の行」は、2行目、4行目、6行目、、、です。単価が 300,900,600 が繰り返されます。

次に「個数 30 の行」は、5 行目、11 行目、、、です。単価は 300 です。

「個数 40 の行」は、3 行目、9 行目、15 行目、、、です。単価は 600 です。

最後に、「個数 50 の行」は、1行目、7行目、13行目、、、です。単価は 900 です。以下のようにまとめられます。

そして、商品番号 3 の倍数を消します。個数 20 個のエリアは 3行目(商品番号 6)、6行目(商品番号 12)、、、と 全部で10 行削除されます。さらに、個数 40 個のエリアの 10 行は全て削除されます。これをふまえて、各選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが、 商品番号 5 は、個数 30 のエリアの一行目です。 10 行目はまだ個数 20 のエリアなので、誤りです。

選択肢 2 ですが、個数 20 のエリアは、単価が 300,900 が繰り返されます。 15 行目であれば単価は 300 です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、個数 40 個の行は削除済です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、30 行目は、個数 30 のエリアの最後の行なので、単価は 300 です。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、正解は 5 です。

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