公務員試験 H29年 国家一般職(農学) No.37解説

 問 題     

家畜の品種に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.ホルスタイン種は,イギリス原産であり,世界で最も代表的な乳用種である。現在,我が国で飼養されている乳牛の約7 割をホルスタイン種が占め,約3 割がジャージー種となっている。

2.黒毛和種は,在来牛にシンメンタール種などを交雑することで作出された。脂肪交雑の点で優れるが,現在,我が国における飼養頭数は,褐毛和種に比べて少ない。

3.在来種と淡褐色コーチン種の交配から卵肉兼用種の名古屋コーチン種が作られた。その後改良され,肉用種の名古屋種ができた。名古屋種の羽色は白色,とさかは単冠である。

4.白色プリマスロック種は,イタリア原産の代表的な卵用種であり,我が国では,この品種又はその交雑種が広く飼養されている。羽色は白色,とさかは単冠,卵殼は白色である。

5.ランドレース種は,デンマーク原産の品種であり,ベーコン型に分類される。毛色は白で,耳は大きく前方に下垂している。三元交雑における雌系品種として利用されている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
ホルスタインは「オランダ」原産です。また、我が国の乳牛はほぼホルスタインです。「7割」ではおさまりません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
黒毛和牛が大部分を占めています。「褐毛和種に比べて少ない」という記述は妥当ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
名古屋コーチンは、毛色が淡い黄褐色(バフ色)です。白ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
プリマスロック種は、アメリカ東部マサチューセッツ州のプリマスで成立したことが名前の由来です。つまりアメリカ原産です。試験時の、「赤玉」採卵鶏の主流です。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、1~4誤りなので、正解は 5 です。

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