公務員試験 H29年 国家一般職(農学) No.36解説

 問 題     

鶏卵に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.卵黄の色は,鶏の体内で糖類から合成されたものであり,炭水化物を多く含む米や麦類を多く与えると,卵黄の色は濃くなる。

2.卵白は,水様の部分と濃厚な部分とがあり,鮮度が高いほど水様の部分が多い。このことから,卵白の水分含量と卵重に基づいて計算される数値が,鮮度の指標とされている。

3.卵白の50 % 近くは水分であり,残りの固形分はタンパク質であるのに対し,卵黄も50 % 近くは水分であり,残りの固形分は,タンパク質と炭水化物である。

4.卵巣から排卵された卵子は,卵管漏斗部から卵管に入り,卵白,卵殼膜ができる。排卵後,約5 時間で子宮に達し,子宮部で約20 時間留まって卵殼を形成し,総排せつ腔より放卵される。

5.卵は,卵殼部,卵白部,卵黄部から成り,その重量比は全卵の大きさにより異なる。一般的な卵重である100~110 g では,その約10 % が卵殼,約45 % が卵白,約45 % が卵黄である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが
卵黄の色は、エサのトウモロコシの色素が移行したものです。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
鮮度が高い方が「濃厚な部分」が多いです。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
卵白は「90%」近くが水分です。また、卵黄の主な水分以外の成分はタンパク質と「脂肪」です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当な記述です。

選択肢 5 ですが
卵白 約60%、卵黄 約30%です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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