公務員試験 H29年 国家一般職(農学) No.35解説

 問 題     

平成27 年3 月に農林水産省により策定された「家畜改良増殖目標」及び「鶏の改良増殖目標」に示されている畜産の現状と課題に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.我が国の経産牛1 頭当たりの乳量は,改良の進展と飼養環境の改善により,年々増加してきたが,近年の猛暑や繁殖性の低下等,飼養管理面の影響により,遺伝的能力が十分に発揮されておらず,乳量の伸び悩みがみられる状況にある。

2.和牛については,豚肉や鶏肉との差別化を図るための脂肪交雑等の肉質の向上は一定のレベルまで到達した。一方で,生産コストを低減するための肥育期間の延長による増体や飼料利用性の向上については,大きな進展がみられない。

3.我が国の母豚1 腹当たりの産子数は,近年微増傾向で推移しており,海外の先進諸国を大きく上回っている。また,主として三元交配の雄として利用されている白色レグホン種については,我が国で求められている肉質の改良を進めてきた結果,一定の評価が得られている。

4.我が国における馬の飼養頭数は,第二次世界大戦後増加し続けており,平成25 年度においては,約80 万頭程度である。用途ごとの飼養頭数は,農用馬及び乗用馬が減少傾向である一方,競走馬については近年増加している。

5.国内で育種改良された鶏である地鶏の出荷シェアは少なく,卵用鶏で約5 %,肉用鶏で約20 %である。地鶏は,在来種等を利用していることから,種鶏の希少性を確保し,付加価値を向上させることが課題となっている。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。

選択肢 2 ですが
「肥育期間を延長」すると、生産コスト低減にはつながりません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
海外と比較すると1腹当たりの産子数は下回っています。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
馬の飼養頭数は戦後減少し続けています。全部で7万頭強です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
地鶏のシェアは、卵用約 5%、肉用 約 2% です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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